企業の自社WEBサイトは、社内で制作すべき。
2009年の8月に今の会社に移って、新しく社内のWEB制作チームを立ち上げました。
この経験を通じて痛感しているのが、企業の自社WEBサイトは、社内で制作すべきということ。
それはなぜか。
1.外注するよりもはるかにコストが抑えられる。
現在の会社では、私が入社するまで、WEB制作を大手広告代理店1社、制作会社2社に外注していました。
私が8月に入社してから年末までに取り扱った案件を、これらの会社に外注した場合に、いくらのコストになるのかを算出し、それと現在のWEB制作チームの人件費とを比較してみたところ、なんと約1,500万円のコストダウンに相当する効果があることが分かりました。
(実際には、外注をしていた頃だとコストがかかることを理由に発注が見送られていた案件もあるので、P/L上この金額に相当するコストダウンがあるわけではありません。)
WEBサイトは作って終わりではなく、日々の運用更新や小規模なリニューアルの繰り返しが必要です。外注してしまうとこのコストが結構大変ですよね。でも、社内のWEB制作チームであれば、こういった日々の運用更新や小規模なリニューアルにも対応可能です。
2.編集可能な元データを保持できる。
一般に特別な契約を交わしていない限り、編集可能なpsd、ai、flaファイルは制作会社に著作権があるため、発注元でそのファイルを保持することはできません。
でも、後々元データが必要になることって、結構あるんですよね。画像のなかに入っている年号だけを直したいとか、WEBで使っている素材をそのまま印刷物で使いたいので、aiファイルが必要とか。
元データが手元にないと、年号を変えるだけでも、制作会社に発注しなければいけません。また、印刷会社にaiファイルを渡すとなると、そのファイルを買い取らなければいけなかったりと、こうした追加のコストも結構無視できません。
社内で制作していれば、psd、ai、flaファイルなど編集可能なデータそのものを会社で保持することができますので、こうした問題が起こる心配がありません。
3.ビジネスニーズを反映させやすい。
サイトを制作しているうちに、仕様が変更になったり、そのページよりも、他に優先すべきページが出てくるということは頻繁に発生します。
外注の場合だと、仕様変更のたびに追加費用が必要になったり、案件の優先順位を変える調整に手間取ったりします。
でも、社内で制作していれば、このあたりにも柔軟に対応することが可能です。
そして一番大切なことは、自社のビジネスのことをよくわかっている人が直接ページ制作に関われるということです。多くの会社では、事業部の担当者が、社内のWEB制作の部署に制作を依頼し、WEB制作の部署から制作会社に発注をするという流れになっていると思います。これだと、間に多くの人が介在し、しかもデザイナーに直接指示を出す人は、必ずしも自社のビジネスを把握しているわけではないですし、また自社のビジネスに責任を負う人ではないため、出来上がる制作物に対して的確なビジネスニーズを反映させることが難しくなります。
しかし、社内で制作をしていると、自社のビジネスをよくわかっている人が、直接デザイナーに指示を出していきますので、自社のビジネスニーズを反映したWEBページの制作がしやすくなります。さらに、社内のWEB制作の部署にも、ビジネスと関わりのある目標を設定すれば、ビジネスに対して責任を持たせることが可能です。
私の会社では、WEB制作チームは、マーケティング本部に位置付けられており、ページを作ること自体がミッションではなく、WEBを通じて利益を上げることが最大のミッションとなっています。これにより、自分たちの作っているページが利益につながる構成になっているかどうかを自分たちのチームでも考え、さらには利益を上げるためのWEBサイト作りやWEB戦略を事業部に対して提案しています。
WEBページは、立ち上げるときよりも、維持・運用していくことの方が莫大なコストがかかります。費用を有効活用し、そして会社の利益につながるWEBサイトを運営するためにも、ぜひ、社内でWEB制作チームを抱えられることをオススメいたします。
ただし、私は、制作会社自体を否定するわけではありません。キャンペーンサイトのように、一過性のもので、大がかりな仕組みのなかで動くようなものは、専門の代理店や制作会社に任せた方がよい場合もあります。最新のキャンペーン手法や、その実施経験から得られた数多くのノウハウが蓄積されていて、自社で一から企画・実施するよりも効率的で、しかも効果が高い場合があるからです。
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プロフィール
- 鈴木隆文
- 幼児教室プロデューサー
- 人財教育研究家
- [元教師/
高等学校教諭第一種免許状(公民)] - 和太鼓教室「親子で太鼓」をプロデュースしています。
- 1977年2月24日生まれ
- twitter:
- @staka224
- twilog
- E-mail:
- taka@studio-taka.com
- 経歴:
2002年、東京国際大学大学院国際関係学研究科修士課程修了後、学校法人東京IT会計法律学園(現、学校法人立志舎)に入職。東京法律専門学校、東京IT会計法律専門学校大宮校で、公務員コースの受験指導を経て、株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインに入社。
ゴルフダイジェスト・オンラインでは、マーケティング本部で、GDOゴルファーズブログ、スコア管理、GDOサークルの運営を担当。メディア本部に異動し、タイアップ広告やブログを活用したCGM広告のプランニングも担当。
その後、ゴルフのフリーマガジン『Go!Gol.』を発行する株式会社ゴーゴルで、WEBと雑誌、さらにはイベントを合わせたクロスメディアな企画を実施。
現在は、パシフィックゴルフマネージメント株式会社マーケティング本部にて、WEBマーケティングを担当。
妻が主宰している和太鼓教室「親子で太鼓」をプロデュースしています。